水石入門 水石を始めるに当たり

石の見聞と探石の重要性 (07年1月18日)

色々な参考書がある中で昭和30年後半から今までに書かれた書物『水石を始める人のために』『水石入門』『石の趣味』など数多くの参考書の出版を見ることが出来ます。
私はその様な書物と共に特にお勧めしたいのは河原での探石です。

何故ならば石とゆうものの現状を是非とも知ってから始めたほうが無難だと思うからです。
然し、探石に凝ってしまって他を顧みないのも、余ほどの貧しい人でない限り趣味人としてどうかなと思います。
でもそれにこだわる人はそれなりの信念がおありでしょうと思いますが、他人の道まで狭める事には私は疑問に思います。
私は先輩に連れられて探石も楽しみましたし、今でも時折暇があれば贅沢として楽しんでおります。 


探石をお勧めする一つは、無から有を生じる楽しみと、河原にある無数の石の中から鑑賞に値するものを探し出すと共に河原の石の現状を知りうぶな石の状態を知っておくことが大切だと思いお勧めをいたします。
俗に一生一石と言われる様に河原からは余程恵まれていない限り、そう幾つもの名石を拾上げる事は難しい事と思います。基礎知識を知ることは初心者にとって大切なことと思います。


長い間水石に関係してきた私にとって、お客さんから総造りの石を見せられ「この様なうぶの銘石を持って来い」と言われたときには言葉が有りませんでした。
その様な現実があることも知っておいて頂きたいと思います。そして展示会を良く見て僅かな出資でよいから買入石を手元に置いて研究すること、あくまでも自分の趣味として後悔の無い様自分で楽しみの価値を知ることが肝心だと思います。


(次は養石について書いてみたいと思います)


園主 笠原 学

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